H3、再挑戦の上昇に広がる声援 見学場に1200人
白煙を出しながら上昇し始め「バリバリバリ」というごう音が響き渡ると同時に、「行けー」「頑張れ」といった声援が広がった。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が17日打ち上げた国産新型ロケット「H3」の2号機。土曜日の見学場には約1200人が集まり、昨年3月の1号機失敗からの再挑戦を見守った。
発射場から約4キロの展望台では打ち上げ後、JAXA職員らが緊張した面持ちで状況を伝えるモニター画面を見つめていた。祈るように手を合わせている女性の姿も。軌道投入の報告が入ると、拍手とともに笑顔を見せ「良かった」と感極まりあふれた涙を拭う人もいた。
種子島宇宙センターから約6キロ離れた南種子町の長谷公園。16日夜に到着して車中泊で打ち上げを待った愛知県小牧市の会社員吉田克大さん(25)は「日本の底力を見た気がした」と笑った。
鹿児島県庁18階の展望ロビーではパブリックビューイングが行われた。窓の外にロケット雲が見えると、市民から拍手が湧き起こった。
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