ティラノサウルス顎骨発見、熊本 国内初、7400万年前地層
![熊本県苓北町にある後期白亜紀の地層から発見されたティラノサウルス科の下顎化石。左歯骨(下)と右歯骨(上)がつながった状態で見つかった](/sites/default/files/images/newspack/2024-02PN2024021501001568.-.-.CI0003.jpg)
熊本県天草市立御所浦白亜紀資料館と福井県立恐竜博物館(勝山市)などは15日、熊本県苓北町にある約7400万年前の後期白亜紀の地層から見つかった化石が、ティラノサウルス科の下顎の骨だと分かったと発表した。これまで同科の歯の発見例はあるが、骨が見つかるのは国内初としている。
全長8メートルほどと推定され、恐竜博物館の研究者によると、新種の恐竜の可能性が高いという。アジアにおけるティラノサウルス科の生息域の広がりや、後期白亜紀の肉食恐竜の分類に関する研究が加速することが期待される。
化石は同資料館と恐竜博物館の共同調査で、骨を含む石の状態で2014年10月に見つかった。CT装置を用いて調査した結果、下顎の骨のうち、歯を支える「歯骨」と呼ばれる部位と判明。左右両側の歯骨が重なっていることも分かった。
左歯骨の長さは約14センチ、右歯骨は約17センチ。高さはいずれも約8センチだった。
同資料館は3月20日に「御所浦恐竜の島博物館」にリニューアルし、今回見つかった化石の実物の展示を始める。
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