H3ロケット、15日に再挑戦 2号機、点火装置など改良

共同通信 2024年2月10日 16:11
 鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられるH3ロケット1号機。2段目エンジンが点火せず、指令破壊された=2023年3月
 鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられるH3ロケット1号機。2段目エンジンが点火せず、指令破壊された=2023年3月

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、昨年3月に1号機の打ち上げに失敗した国産新型ロケット「H3」の2号機を、15日にも種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げる。失敗原因となった2段目エンジンの点火装置を改良するなど対策を取り、万全の態勢で再挑戦に臨む。日本の宇宙開発の将来が懸かる成否に注目が集まる。

 H3はJAXAと三菱重工業が開発した2段式の使い捨て液体燃料ロケットで、現在の主力「H2A」の後継機。エンジン1基当たりの推進力は約1・4倍で、より大型の衛星を運べる。世界で需要が拡大する衛星打ち上げビジネスへの本格参入を目指し、コストをH2Aの半分の約50億円に抑える目標を掲げる。

 当初は2号機では地球観測衛星を載せる計画だったが、失敗を受けて変更した。今回は1号機に搭載した衛星と重さや重心が同じ構造物を載せ、姿勢制御や衛星分離の性能を確認する。余ったスペースに超小型衛星2機も相乗りさせる。

 JAXAの岡田匡史プロジェクトマネジャーは「できることは全てやり尽くした」と意気込んでいる。

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