万博の目玉に、「動く心臓」 大阪館展示、iPS細胞活用

共同通信 2024年2月8日 16:08
 心筋シート
 心筋シート

 2025年大阪・関西万博の展示の目玉として期待されているのが、人工多能性幹細胞(iPS細胞)技術を活用して作る「生きる心臓モデル」だ。開発する心臓血管外科医の澤芳樹大阪大名誉教授(68)は「体の中のメカニズムを見えるように表現したい。命を感じてほしい」と語り、有効な展示方法を模索している。

 赤い培養液が入ったシャーレの中でパタパタと動く、指先ほどの小さな円形の物体。約50万個のiPS細胞から作った直径約2センチ厚さ0・1ミリの心筋シートが、まるで生き物のように全身をくねらせ、人の脈拍より少し遅い速度で拍動していた。

 心筋シートはiPS細胞から作製した心筋細胞をシート状にしたもの。これを貼り合わせるなどして心臓モデルを作る。再生医療の未来の可能性を示すため、大阪府と大阪市が出展する「大阪ヘルスケアパビリオン」での展示に向けて開発が進められている。

 心筋シートは、パソナグループのパビリオン「パソナ ネーチャーバース」でも展示する予定だ。説明方法を変えることで、両館を通じて理解を深めてもらう。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「科学・環境」記事一覧