基本は「真っすぐ」と「『7』の脚」!? 陸上クラブ代表が伝えるコツ2選 【電子版限定 ありさ記者の走リスタート③】

熊本日日新聞 2023年12月20日 11:30
陸上クラブ「KURS」代表の平野龍さん(左)にトップスピード時の走りのポイントを学ぶ東有咲記者=熊本市中央区の水前寺競技場
陸上クラブ「KURS」代表の平野龍さん(左)にトップスピード時の走りのポイントを学ぶ東有咲記者=熊本市中央区の水前寺競技場

 スポーツに限らず、高校時代にたしなんだ華道や新聞記事の書き方も、共通するのは「基本が大事」。でも、走る「基本」を誰かに手ほどきされた記憶はない。教わらなくても物心ついた時から、走ることができたからだろう。

 熊本市の陸上クラブ「KURS」で指導する平野龍さん(46)によると、基本のキーワードは「真っすぐの姿勢」「『7』の脚」。効率よく力を伝えるフォームを示し、筋力の強化と同じように、速く走るために必要な要素だ。

 まずは「真っすぐの姿勢」。脚が着地した際、地面に反発して浮く力を効率よく受け取る。簡単に言えば、弾むように走るためには「上体が曲がっていると、地面からの力がうまく利用できない」という。

 理想的な姿勢を目指す最初のトレーニングはこうだ。一度ひざを曲げて、手を組んだまま頭上に腕を伸ばしておなかをへこませた後、腕を下ろす。その姿勢のまま両脚ジャンプを繰り返し、前に進む力に変える(動画⑤)。「地面に足を着ける時間をなるべく短くして、足の裏の中心で体重を支えるイメージでジャンプするのがポイント」と平野さん。

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