陸上クラブ代表に学ぶ!力強さ生むウォーミングアップ4選【電子版限定 ありさ記者の走リスタート②】
中学時代の走りに近づけたい。真っ先に顔が浮かんだのが、当時指導を受けた平野龍さん(46)。現役時代、国体男子200メートルで7位入賞するなど熊本の陸上界をけん引したスプリンターだ。現在、熊本市の陸上クラブ「KURS」の代表を務めている。
「速く走るコツをもう一度学びたい。できれば小学生でも取り組める練習を教えてほしい。27歳になった今、あのころの走りを取り戻し、その楽しさを伝えたい」。そう電話で伝えると、平野さんは「協力するよ」と快諾してくれた。
10年以上、全力疾走をしていない現在の走りを見てもらった。「片りんはあるけれど、基礎を忘れているね。練習すれば十分にタイムは伸びるよ」と平野さん。何度も繰り返し伝えられた「片りんはある」の言葉に背中を押された。
約20年間、ジュニア選手を指導する平野さんが、何より重要と説くのが準備運動だ。「体をほぐしていくことでダイナミックなパフォーマンスにつながる」。約10分で取り組める、お薦めのウオーミングアップを提案してくれた。
一つ目は、通常の2倍ほど大またで歩き、重心を低くする運動(動画①)。走るフォームに近い形で、必要な関節の動きを習得できるという。股関節や太もも、お尻などを伸ばして柔軟性も高めることができる。
次に両腕を左右交互に大きく回す運動(動画②)。「肩や肩甲骨をしっかり動かしてほぐれれば、腕振りが楽になる」という。
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