支持脚と操作脚って? スタートを速くする秘策2選 【電子版限定 ありさ記者の走リスタート④】
私の中学時代の100メートルレースは、背中を追っていたランナーを50メートル過ぎに抜く展開が多かった。逆転する瞬間は壮快だったが、裏を返せば、スタートは苦手。ピストル音に、いつもドキドキしていた。
「スタートの時、左右どちらの脚から踏み出した方がいいか」。熊本市の陸上クラブ「KURS」で指導する平野龍さん(46)から問いかけられた。これまでは気にもとめず、左脚を1歩目にしていた。しかし「あなたは右脚の方が反応しやすい」という。どうして分かるのか?
平野さんによると、左右の脚には、それぞれ「支持」と「操作」の役割がある。支持脚は無意識に体重を支えている方で、操作脚は反応の速さが特徴。簡単に見分ける方法がある。他人から背中を押された際、とっさに出る方が「操作脚」だ。
「一般的には操作脚が一歩目。少しでも速くスタートを切りたいから。でも一歩目の速さより、強い踏み出しにしたいからと支持脚を一歩目にするランナーもいる。どんなスタートにしたいかによって、選べばいいですよ」と平野さん。
脚の役割が分かったところで、スタートダッシュのフォームを学ぶ。
両手で壁を強く押すと前に出た脚が自然に曲がり、前傾になる。この姿勢が基本。トレーニングではペアを組んだ相手に体を預け、両肩を押してもらいながら前に進む。理想のフォームとともに推進力が身に付き、大きく一歩目を踏み出せるようになる。地面をしっかり蹴って前に進めるようになるという(動画⑦)。
残り 241字(全文 870字)
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
熊本のニュース-
多様な「学び」深掘り 熊本市教委、13日からイベント 対面、オンラインで100の催し
熊本日日新聞 -
寒波なんのその放水合戦 熊本・南関町 伝統の消防出初め式
熊本日日新聞 -
【わがまち民芸品④】長崎べっ甲(長崎県) 海の宝石、美しい模様 九州・沖縄県紙合同企画
熊本日日新聞 -
甘い!「越冬袋掛けミカン」出荷始まる 熊本・苓北町
熊本日日新聞 -
故郷を想い、つながり続ける【武田真一のおしゃべり多様性(ダイバーシティー)⑮】
熊本日日新聞 -
天草高倉岳校(天草市倉岳町) 海の運動会、全生徒21人が主役【くまもと高校図鑑】
熊本日日新聞 -
【独自】熊本市庁舎移転建て替え 市議会主要会派、住民投票に「反対」 条例案否決強まる
熊本日日新聞 -
バド田中(八代東高出)に熊日スポーツ賞奨励賞 全日本総合選手権男子シングルス優勝
熊本日日新聞 -
【あの日から 阪神大震災30年】神戸で被災、勤め先の倒産、故郷・熊本も激震…「がむしゃらだった」必死の再起、靴店を営む宮本さん
熊本日日新聞 -
【2025「拓く」県内企業トップに聞く④】コスギ不動産HDの小杉周司社長 合志市に新支店、土地活用相談に対応
熊本日日新聞
STORY
連載・企画-
移動の足を考える
熊本都市圏の住民の間には、慢性化している交通渋滞への不満が強くあります。台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出などでこの状況に拍車が掛かるとみられる中、「渋滞都市」から抜け出す取り組みが急務。その切り札とみられるのが公共交通機関の活性化です。連載企画「移動の足を考える」では、それぞれの交通機関の現状を紹介し、あるべき姿を模索します。
-
学んで得する!お金の話「まね得」
お金に関する知識が生活防衛やより良い生活につながる時代。税金や年金、投資に新NISA、相続や保険などお金に関わる正しい知識を、しっかりした家計管理で安心して生活したい記者と一緒に、楽しく学びましょう。
※この連載企画の更新は終了しました。1年間のご愛読、ありがとうございました。エフエム熊本のラジオ版「聴いて得する!お金の話『まね得』」は、引き続き放送中です。