支持脚と操作脚って? スタートを速くする秘策2選 【電子版限定 ありさ記者の走リスタート④】
![陸上クラブ「KURS」代表の平野龍さん(左)にスタートダッシュのフォームを学ぶ東有咲記者=熊本市中央区の水前寺競技場](/sites/default/files/styles/crop_default/public/2023-12/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88%20%28110%29.png?itok=qOOclZu2)
私の中学時代の100メートルレースは、背中を追っていたランナーを50メートル過ぎに抜く展開が多かった。逆転する瞬間は壮快だったが、裏を返せば、スタートは苦手。ピストル音に、いつもドキドキしていた。
「スタートの時、左右どちらの脚から踏み出した方がいいか」。熊本市の陸上クラブ「KURS」で指導する平野龍さん(46)から問いかけられた。これまでは気にもとめず、左脚を1歩目にしていた。しかし「あなたは右脚の方が反応しやすい」という。どうして分かるのか?
平野さんによると、左右の脚には、それぞれ「支持」と「操作」の役割がある。支持脚は無意識に体重を支えている方で、操作脚は反応の速さが特徴。簡単に見分ける方法がある。他人から背中を押された際、とっさに出る方が「操作脚」だ。
「一般的には操作脚が一歩目。少しでも速くスタートを切りたいから。でも一歩目の速さより、強い踏み出しにしたいからと支持脚を一歩目にするランナーもいる。どんなスタートにしたいかによって、選べばいいですよ」と平野さん。
脚の役割が分かったところで、スタートダッシュのフォームを学ぶ。
両手で壁を強く押すと前に出た脚が自然に曲がり、前傾になる。この姿勢が基本。トレーニングではペアを組んだ相手に体を預け、両肩を押してもらいながら前に進む。理想のフォームとともに推進力が身に付き、大きく一歩目を踏み出せるようになる。地面をしっかり蹴って前に進めるようになるという(動画⑦)。
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