ブラックホールは小食? 落ちていくガスはごく一部
![ブラックホール(中心の黒い点)に落ちていったガスが吹き飛ばされている様子のイメージ図。上側が吹き飛ばされているガス=ALMA(ESO/NAOJ/NRAO)、T.IZUMI氏ら提供](/sites/default/files/images/newspack/2023-11PN2023110201001463.-.-.CI0003.jpg)
超巨大ブラックホールから数光年と非常に近い場所にある円盤状のガスの動きを、南米チリにあるアルマ望遠鏡で詳細に捉えたと、国立天文台などのチームが2日、米科学誌サイエンスに発表した。ガスのうちブラックホールに落ちていって成長に使われるのはごく一部で、大半は外側に吹き飛ばされて再び円盤に戻っていた。研究者は「まるでブラックホールが食べ過ぎないように自制しているようだ」と話している。
多くの巨大銀河の中心には質量が太陽の100万倍を超えるブラックホールが存在する。銀河にある大量のガスがブラックホールの重力に引き寄せられて、集積して巨大化していると考えられているが、謎は多い。
チームは、地球から約1400万光年離れた「コンパス座銀河」の中心にあるブラックホールを観測。ブラックホールから数光年にある円盤状の原子や分子のガスの動きを初めて詳細に分析し、ガスが落ちていく様子を捉えることに成功した。
ガスの円盤が自らの重力に耐えきれず、崩れてブラックホールに落ちていっていると判明。
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
全国のニュース 「科学・環境」記事一覧-
政府機関、AI安全利活用推進へ 偽情報拡散防止、8月に評価公表
共同通信 -
敦賀原発2号機、新基準に不適合 規制委、活断層問題で結論
共同通信 -
岐阜5施設がPFAS使用・保管 空自基地や各務原市役所など
共同通信 -
敦賀原発2号機「新規制基準適合せず」
共同通信 -
トヨタ、北米で脱炭素加速 サプライヤーと協力
共同通信 -
火星の岩に微生物の痕跡? 米探査車、証明には遠く
共同通信 -
敦賀原発2号機審査結論へ 規制委が断層判断、初の不合格か
共同通信 -
月探査車「テネシアス」完成 日本の宇宙企業ispace
共同通信 -
恐竜化石、鳥類“親戚”の新種 トロオドン科、兵庫で発見
共同通信 -
玄海原発の基準津波を見直し 九州電力、政府評価を反映
共同通信