医師ら書簡「化石燃料の廃止を」 気候変動で健康被害が深刻

共同通信 2023年11月1日 08:22

 気候変動に伴う猛暑や洪水などが深刻な健康被害を引き起こしているとして、世界の医療・保健従事者らが1日、各国に化石燃料の使用を段階的に廃止するよう求める書簡を公開した。「健康の基盤であるきれいな空気や水、環境の確保には、化石燃料を完全かつ迅速に廃止することが最も重要だ」と訴えた。

 書簡は、11月末~12月に開く国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)で議長を務めるアラブ首長国連邦(UAE)のジャベル産業・先端技術相と、各国の指導者宛て。世界医師会や国際小児科学会などがまとめ、所属する医療関係者らは世界で4630万人に上るという。

 書簡は、気候変動が深刻さを増す中、多くの国で猛暑、洪水、食料と水の不足などによる健康影響への対処を強いられていると強調。COP28で化石燃料の段階的廃止に合意し、気候変動の根本原因の解決を求めた。将来世代の健康を改善し、命を救うことにもつながるとしている。

 気候変動に加え、化石燃料の燃焼による大気汚染で年間約700万人が死亡しているとも言及した。

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