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一揆からの脱走者たち 武器使用避け泰平再建へ <細川キリシタン群像/稲葉継陽⑩>

熊本日日新聞 2023年10月18日 06:05
佐敷に派遣されていた熊本藩士の平野源太左衛門が、天草上島南部から佐敷へ避難民が押し寄せている状況を家老衆に急報した書状の写し。末尾には、計石港で落人の舟をチェックした後、佐敷町の橋の下まで舟を引き入れて再度チェックしてから陸に上げている、と記されている。(公益財団法人永青文庫所蔵)

 徳川家光政権のもとで厳しくなるキリシタン弾圧と、10年間続いた飢饉[ききん]状況への大名の対応不足によって、島原・天草地域の転びキリシタン百姓たちも追いつめられ、寛永14(1637)年10月下旬、ついに立ち帰って武器を手にした。  しか...

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