グローバル人材 育成へ 八代中・高 「国際バカロレア」導入準備 教諭ら研修 課題探究、考察する力付ける【いま、学校は】
グローバル人材の育成を目的とした教育プログラム「国際バカロレア(IB)」。全国で導入する学校が増える中、県教育委員会は九州の公立校では初めて、県立八代中・高で導入を目指している。八代中は2024年度からIBの試行を予定しており、教員が研修に励むなど準備が本格化している。
IBは国際社会で必要な探究力や英語力を育む教育プログラムで、国際バカロレア機構(本部スイス・ジュネーブ)が認定校、候補校に提供する。プログラムは11~16歳のMYP(ミドルイヤーズプログラム)、16~19歳のDP(ディプロマプログラム)などがある。
文部科学省は18年からIB教育推進コンソーシアムを立ち上げ普及、拡大を推進。国内の認定校・候補校は23年6月時点で211校に上る。DPで所定の成績を収めると世界共通の大学入学資格が得られる。国内では23年1月時点で国公私立の77大学がIB修了者対象の入試を実施している。
八代中は24年度に入学する1年生からMYPを試行し、八代高は27年度からDPを取り入れる方針。岩本修一校長(60)は「八代から世界に羽ばたく人材を育てたい」と意気込む。
県教委によると、中学年代では学習指導要領が定める教科を履修する。MYPはグループワークで議論を深めたり、あるテーマについて自分なりの考察や結論を導き出す課題探究型の学習が特徴だ。
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