郡浦潜入事件 熊本藩領への一揆拡大を回避 <細川キリシタン群像/稲葉継陽⑧>

熊本日日新聞 2023年8月23日 06:05
河喜多九太夫の申告書。郡浦勢わずか50人ほどに対して「かたき(敵)」の大矢野勢は千人。自分と宇土郡奉行、それに惣庄屋彦左衛門は「打死」を覚悟した。自分が対応せねば即座に「夜打」をかけられたはずだと述べる。(公益財団法人永青文庫所蔵)

 島原そして天草領大矢野から一揆が広がり始めた寛永14(1637)年10月30日。熊本藩領の宇土郡郡浦[こうのうら]の舟津(現宇城市三角町)に、首にロザリオをかけキリスト像を所持した壮年の男とその妹婿、家来ら6人が着船し、上陸しようとしてい...

残り 1981字(全文 2101字)

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
熊本の文化・芸能