暑過ぎる教室、改修求める 市民や研究者が署名サイトで開始
![猛暑日に埼玉県内の学校で測定した未改修の教室の温度分布。エアコン(左上)を入れても室内は30度を上回り、天井は40度を超えている=7月(東京大の前真之・准教授提供)](/sites/default/files/images/newspack/2023-08PN2023080701001299.-.-.CI0003.jpg)
「日本の学校は暑過ぎる」―。気候変動の影響で異常な高温が各地で観測される中、教室を適切な温度に保てる「断熱改修」の予算化を文部科学省などに求める署名活動を市民団体や研究者らが署名サイト「Change.org」で始めた。
東京大の前真之・准教授(建築環境工学)によると、日射の影響を受けやすい最上階の教室や窓際では、夏場にエアコンを入れても気温が35度近くになる例が各地で見られ、室内で生徒が熱中症になることもある。
7月に埼玉県の小学校で前氏が行った調査では、エアコンから約10度の冷風が吹き出していたが、室内の気温は最高34・7度だった。日射熱で高温になった屋根の熱が、そのまま天井に伝わり、天井の温度は42度に達していた。
横浜市などで気候変動問題やボランティアで教室改修に取り組む市民らが、国や都道府県知事に学校断熱のための予算を確保し、改修を進めることを求める署名活動を始めた。一定数の署名をまとめ文科省などに提出する。
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