地震の11日前に生まれた娘の名 冠したバウムクーヘンが看板商品に成長 復興の歩み、菓子に重ね 熊本市中央区の「乳菓子屋」

熊本市中央区水前寺の洋菓子店「乳菓子屋」のバウムクーヘン「輪菓歩[わかほ]」は、店主の佐藤憲史郎さん(45)が熊本地震の11日前に生まれた次女のわかほさん(6)にちなんで名付けた。地震からもうすぐ7年。わかほさんは今春小学1年生になる。佐藤さんは、時間が経っても備えを忘れないように呼びかける言葉と輪菓歩を開発した経緯をつづった手紙を、来店客に配っている。
2016年4月16日、乳菓子屋は熊本地震の本震で水道管が破損し、棚が倒れる被害が出た。佐藤さんは翌日から、店の前を通る人たちに焼き菓子を無料で配り、19日には、菓子作りと営業を再開した。「震災を経験したことで、菓子作りで熊本の役に立ちたいと強く思うようになった」という。
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