地震の11日前に生まれた娘の名 冠したバウムクーヘンが看板商品に成長 復興の歩み、菓子に重ね 熊本市中央区の「乳菓子屋」
熊本市中央区水前寺の洋菓子店「乳菓子屋」のバウムクーヘン「輪菓歩[わかほ]」は、店主の佐藤憲史郎さん(45)が熊本地震の11日前に生まれた次女のわかほさん(6)にちなんで名付けた。地震からもうすぐ7年。わかほさんは今春小学1年生になる。佐藤さんは、時間が経っても備えを忘れないように呼びかける言葉と輪菓歩を開発した経緯をつづった手紙を、来店客に配っている。
2016年4月16日、乳菓子屋は熊本地震の本震で水道管が破損し、棚が倒れる被害が出た。佐藤さんは翌日から、店の前を通る人たちに焼き菓子を無料で配り、19日には、菓子作りと営業を再開した。「震災を経験したことで、菓子作りで熊本の役に立ちたいと強く思うようになった」という。
残り 351字(全文 668字)
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツTHEMES
熊本地震-
東日本大震災の語り部が熊本・益城町へ 23日、災害伝承などテーマに講演 熊日と河北新報の防災ワークショップ
熊本日日新聞 -
被災者に寄り添った支援 能登、熊本地震のボラセン運営者講演 日頃から役に立つ分野想定
熊本日日新聞 -
スペシャルオリンピックス日本・熊本、能登の被災地へ義援金贈呈
熊本日日新聞 -
福島の震災復興と被害伝承を考える 東稜高で復興庁の出前授業
熊本日日新聞 -
スイーツ、カレー、てんぷら串…自慢の逸品ずらり 「くまもと復興応援マルシェ」、グランメッセで17日まで
熊本日日新聞 -
行定監督「熊本から恩返し」 30日開幕、復興映画祭PRで県庁訪問
熊本日日新聞 -
くまもとアートボリス推進賞に東海大キャンパスなど3件
熊本日日新聞 -
復興の象徴「ゾロ」に感謝 大津小3年生が誕生日会開催
熊本日日新聞 -
可燃ごみの処理を相互に支援 災害時に円滑に受け入れ 県内全市町村など54団体が協定締結
熊本日日新聞 -
熊本城・石門北側、石垣積み直しへ「築石」撤去 26年3月復旧めざす
熊本日日新聞
STORY
連載・企画-
移動の足を考える
熊本都市圏の住民の間には、慢性化している交通渋滞への不満が強くあります。台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出などでこの状況に拍車が掛かるとみられる中、「渋滞都市」から抜け出す取り組みが急務。その切り札とみられるのが公共交通機関の活性化です。連載企画「移動の足を考える」では、それぞれの交通機関の現状を紹介し、あるべき姿を模索します。
-
学んで得する!お金の話「まね得」
お金に関する知識が生活防衛やより良い生活につながる時代。税金や年金、投資に新NISA、相続や保険などお金に関わる正しい知識を、しっかりした家計管理で安心して生活したい記者と一緒に、楽しく学んでいきましょう。
※次回は「家計管理」。11月25日(月)に更新予定です。