プレミアム会員限定

地震の11日前に生まれた娘の名 冠したバウムクーヘンが看板商品に成長 復興の歩み、菓子に重ね 熊本市中央区の「乳菓子屋」

熊本日日新聞 2023年4月2日 10:27
佐藤憲史郎さんと次女わかほさん。手にするのは来店客に配っている試食用のバウムクーヘン「輪菓歩」=熊本市中央区
佐藤憲史郎さんと次女わかほさん。手にするのは来店客に配っている試食用のバウムクーヘン「輪菓歩」=熊本市中央区

 熊本市中央区水前寺の洋菓子店「乳菓子屋」のバウムクーヘン「輪菓歩[わかほ]」は、店主の佐藤憲史郎さん(45)が熊本地震の11日前に生まれた次女のわかほさん(6)にちなんで名付けた。地震からもうすぐ7年。わかほさんは今春小学1年生になる。佐藤さんは、時間が経っても備えを忘れないように呼びかける言葉と輪菓歩を開発した経緯をつづった手紙を、来店客に配っている。

 2016年4月16日、乳菓子屋は熊本地震の本震で水道管が破損し、棚が倒れる被害が出た。佐藤さんは翌日から、店の前を通る人たちに焼き菓子を無料で配り、19日には、菓子作りと営業を再開した。「震災を経験したことで、菓子作りで熊本の役に立ちたいと強く思うようになった」という。

この記事は「プレミアム会員(熊日定期購読の方)」限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。

残り 351字(全文 668字)

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
熊本地震