医療国家試験「コロナ感染者に追試を」 看護学生が署名活動

熊本日日新聞 | 01月26日 07:00

医療関係の国家試験で追試が予定されていない現状を報じた熊日の紙面

 医療関係の国家試験で、新型コロナウイルス感染者への追試験が予定されていないことを取り上げた、熊本日日新聞の調査報道企画「SNSこちら編集局」(S編)に、追試を求める署名活動をしている看護学部生から、「医療現場のためにも、この状況を変えたい」との思いが寄せられた。

 医療系の国家試験は医師、看護師など22職種あり、今月末の歯科医師を皮切りに順次実施される。ただ、厚生労働省は「本試験と同様の質を維持するのは難しい」などの理由で、コロナ感染で受験ができない人への追試を予定していない。

 S編は、14日付の記事「コロナ感染『追試なし』」で、「国家試験合格を前提に就職内定した人もいる。受験者側に立った対応をしてほしい」との関係者らの思いを報道した。

 2月に看護師と保健師の試験を受験する東海地方の看護学部4年の女子学生(22)は、インターネットでS編の記事を読み、メールで声を寄せた。「コロナで試験が受けられなければ、人手不足の現場の力になれない」と疑問を抱く中、記事で「同じ不安を抱える人が全国にいる」と感じたという。

 女子学生は今月20日、署名活動をネットで開始。受験者のほか、医療従事者たちも「コロナ禍、医療現場で頑張ろうと決断した受験者に柔軟な対応をお願いしたい」「体調不良は自己責任との空気は、自分が受験した当時から変わっていない」と賛同するメッセージを寄せている。

 女子学生は「学生一人が動いても何も変わらないのでは、という思いもあったが、『声を上げる機会があって良かった』と応援してくれる人がおり、あきらめずに訴えていきたい」と話している。

 女子学生は25日、778人分の署名を田村憲久厚労相宛てに送付。署名活動を続け、追加提出する。署名を呼び掛けるサイトはhttp://chng.it/7x8sXqM5(原大祐)

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