コロナ感染者 自宅待機300人 熊本県 受け入れ難航、3週間で2.5倍

熊本日日新聞 | 01月20日 09:31

 新型コロナウイルス感染者の急増に伴い、陽性と判明したが入院先や療養先が決まらず、一時的に自宅待機を余儀なくされる人が増えている。熊本県の集計では19日時点で約300人が待機。病床の逼迫[ひっぱく]に加えて療養用のホテルもフル稼働に近い状態のため、受け入れ先の調整が難しくなっている。

 県や熊本市によると、コロナの陽性判定を受けた人は原則として入院治療、もしくは県が軽症や無症状の人向けに確保したホテルで宿泊療養する。受け入れ先が決まらない待機者は昨年末時点で約120人だったが、3週間足らずで2・5倍に増えた。

 待機者のうち約200人は、病床が満床状態となっている熊本市内。市保健所は「自宅待機は症状が悪化した場合すぐに対処できないリスクがあるが、注意深く健康観察を続け、家庭内感染を防ぎながら待機してもらうしかない」と話す。

 19日時点の入院患者は県全体で273人、病床稼働率は63・0%。ホテル2施設(計140室)は82人が療養している。

 ホテルの稼働率は58・6%と、まだ余裕があるようにも見えるが、県の担当者は「実際にはフル回転に近い」と打ち明ける。

 2施設では1日20人前後が入・退室しているが、部屋の清掃や消毒はフロアの全室が空いた時に一斉に行うため、部屋が空いてもすぐには入室できないという。県は3施設目のホテル(90室)を月内にも稼働させる方針で準備を急いでいる。

 全国では、療養中や待機中に死亡するケースも出ている。県や熊本市の各保健所は待機者に対し、毎朝電話で健康状態を確認し、せきや発熱などがある場合には夕方に再び電話を入れるなどして慎重に経過を見ている。

 県は、軽症や無症状で家族全員が感染した場合や、乳児の世話をする人がほかにいない場合などに限って例外的に自宅での療養を認めており、約40人が自宅療養しているという。(川崎浩平、平澤碧惟)

記事アクセスランキング

  1. ${ranking.title}

※アクセス数(24時間以内)を元に集計

フォローする

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • youtube
  • note