
7~13日の熊本県感染症情報によると、感染性胃腸炎の患者485人が県内50定点の医療機関から報告された。前週から227人増えて今年最多となった。
県健康危機管理課によると、冬場に流行する感染性胃腸炎の多くはウイルス性。特にノロウイルスは感染力が強く、人から人や、汚染された食品を介して広がる。症状は吐き気、嘔吐[おうと]、下痢など。有効なワクチンはなく、治療は対症療法に限られるという。
予防対策として▽食事前やトイレの後などに丁寧に手を洗う▽感染した人の便や嘔吐物を取り扱う際は手袋などを着用し、汚染された場所は次亜塩素酸ナトリウムで消毒する-などを挙げている。
50定点報告はほかに手足口病59人(前週比4人増)、突発性発疹41人(19人増)。全数報告は腸管出血性大腸菌感染症、レジオネラ症、侵襲性肺炎球菌感染症が各1人、つつが虫病3人、梅毒6人だった。(川崎浩平)