宿題忘れ、提出物不備…解決するまで「机に付箋」 熊本市立小、おびえる児童も 保護者「不適切指導では?」

熊本日日新聞 | 2023年1月24日 08:00

 熊本市立小の教諭が担任する児童が宿題を忘れたり、提出物に不備があったりすると、その内容を書いた付箋を机の上に貼らせ、解決するまで剝がせないルールを課している-。複数の保護者が熊日の「SNSこちら編集局」に情報を寄せ、「いじめにつながる不適切な指導ではないか」と訴えた。

 この学校によると、ルールが始まったのは昨年4月。児童は自ら「算数プリント」「作文、○○までに終わる」などと書いた付箋を机に貼っていた。教諭は忘れ物などを減らす方法として取り入れたといい、学校は「子どもの自主性に任せ、強制ではなかった」と説明する。

 これに対し、複数の保護者は「子どもたちは、付箋にびくびくしていた」「付箋が多いと、できない子のレッテルを貼られる」「子どもの間で差別意識が生まれ、いじめの温床になっていたのでは」と言っている。

 保護者によると、付箋を貼った児童が課題に取り組まず、休み時間に遊んだことを教諭に言いつける児童もいた。付箋を使う指導に体調を崩したり、登校を嫌がったりする児童が出るようになった。

 学校は保護者の相談を受け、事実関係を確認。教諭に児童の負担につながる指導をしないよう促し、付箋を使った指導は昨年12月になくなった。校長は「教諭は児童のためにやったが、配慮が足りない部分があった」としている。

 県教員資質向上協議会の委員で、35年の教員経験がある西原村教育長の竹下良一さん(69)は「子どもとの円滑なコミュニケーションを否定している」として、この教諭の指導は望ましくないとの認識を示した。「学級運営には子どもとの良好な人間関係が欠かせない。交流や対話を深めて、信頼を築いてほしい」(臼杵大介)

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