標識ありでも10台に1台が違反!? 熊本市・白山交差点の難解〝五差路〟 「明午橋通りから電車通りを右折できる?」

熊本日日新聞 | 2022年6月17日 19:34

明午橋通りの白山交差点付近にある道路標識(中央上)。白山通り方面には進行できない=熊本市中央区

 熊本市中央区のJR新水前寺駅近くにある白山交差点付近は、県道の通称「電車通り」と市道の「白山[はくざん]通り」が交わる十字路に、建物1棟分をはさんで別の市道「明午橋[めいごばし]通り」が北側から斜めに合流する、変則的な五差路にもみえる複雑な形だ。同市の男性会社員(23)から「SNSこちら編集局」(S編)に「明午橋通りから電車通りに入った直後に右折して白山通りに向かう車を見ますが、ありなのでしょうか」と、疑問の声が寄せられた。

 電車通りは中央に市電軌道がある片側3車線道路で交通量は県内有数だ。平日昼前、現場で観察すると、片側1車線の明午橋通りから電車通りに入り、市電の軌道を越えて白山通りに右折する車を1時間の間に9台確認した。10台に1台ほどの割合だ。

 明午橋通りから見ると、電車通りに出てから右折する進行方向は、ほぼ正面に位置する。信号は左折可の青い矢印のみで青信号にはならない。信号機とほぼ同じ高さにある標識には電車通りの直進と左折にのみ矢印があるだけだ。だが左折して電車通りに入ると、右折レーンがあるので進行していいのか迷いやすくなるようだ。

 あらためて県警交通規制課に確認すると「標識の通り、白山通りへの進行はできません」ときっぱり。

 同課の説明では、明午橋通りから電車通りの右折レーンに入ろうとすると、電車通りの信号停止線の前で車が止まるスペースを十分確保できないため、「無理に右折レーンに侵入しようとすると事故の危険性が高まる」と判断し、禁止にしているという。

 声を寄せた男性に取材結果を伝えると、「複雑な形の交差点だけに、標識だけでなく、『進行できません』と書くなどして、もっと周知した方がいいのでは」と話した。(岡本遼)

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