熊本城本丸御殿、石垣の復旧設計に遅れ 委託業者が履行できず契約解除

熊本日日新聞 | 2022年6月4日 09:00

復旧設計が1年遅れることになった熊本城本丸御殿周辺の石垣=2016年4月(熊本市提供)

 熊本市は3日、熊本地震で被災した熊本城本丸御殿とその周辺の石垣復旧設計業務について、完了時期が予定より1年遅れて2023年度になると発表した。委託業者が業務を遂行できず契約解除になったためで、「改めて別の業者に委託し、本丸御殿全体の復旧時期に影響が出ないようにしたい」という。

 市熊本城総合事務所によると、設計業務は当初21~22年度を予定。条件付き一般競争入札を経て、城郭の石垣復旧設計の実績がある山梨県の設計コンサルタント会社が請け負った。

 しかし、昨年秋から作業が遅れ始め、市が指導しても改善しなかったという。今年3月、会社から業務続行不能届が提出され、同社を7月まで4カ月の指名停止にした。

 設計では崩れた石垣を一つ一つ元の位置に戻す方法を決めるとともに、耐震性を確保するため現代工法を採用するかどうかも判断する必要がある。会社の社長は熊本日日新聞の取材に「市に対してさまざまな技術提案をしたが、求められる要求を満たせなかった」と話した。

 市は23年度の石垣復旧設計業務委託費4100万円の債務負担行為設定を、10日開会の6月定例市議会に提案する。(河内正一郎)

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