玉三郎さん、十八番「藤娘」観客魅了 最後の八千代座公演が開幕

熊本日日新聞 | 2022年05月14日 09:00

開幕した八千代座公演で、人気の舞踊演目「藤娘」を舞う坂東玉三郎さん=山鹿市(公演実行委員会提供)

 歌舞伎女形で人間国宝の坂東玉三郎さん(72)の特別舞踊公演が13日、熊本県山鹿市の八千代座で開幕した。同座での公演30周年を記念した舞台。玉三郎さんは初日の口上で「精いっぱい務めさせていただきます」とあいさつした。19日まで7回公演する。

 玉三郎さんは、老朽化していた八千代座の復興を願う市民からの協力依頼をきっかけに、1990年からほぼ毎年公演。96年から5年間かけた「平成の大修理」を後押しした。東京・歌舞伎座の一流の邦楽家たちと共演する本格的な舞台は今回で最後となる。

 口上では、「江戸時代の歌舞伎を学ぶため八千代座に来た」と初演当時を振り返り、「どんな催しでも開ける劇場にできたのは、お通いいただいた皆さんのおかげです」と感謝を述べた。

 初日は、きらびやかな舞台衣装のコレクション紹介を挟み、同座で初めて舞踊「黒髪」を披露。十八番の「藤娘」では、かれんな藤の精を軽やかな手踊りで表現し、約600人の観客を魅了した。(猿渡将樹)

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