菊陽町に商業施設再オープン 「毎日使ってもらえる店に」 カリーノの馬場英治社長インタビュー

熊本日日新聞 | 2021年01月12日 17:30

 熊本市中心部の「カリーノ下通」など九州・山口の商業施設115件を管理運営している不動産会社カリーノ(同市)。今年は商業施設「サンリー カリーノ菊陽」を3月に菊陽町に再オープン予定で、馬場英治社長は「うちの一番店。毎日使ってもらえる店にする」と意気込む。(聞き手・中原功一朗)

3月に菊陽町に大型商業施設を再オープンするカリーノホールディングスの馬場英治社長=熊本市中央区

 -出店準備は順調に進んでいますか。

 「新型コロナウイルス禍で出店交渉は厳しいが、既存の建物を大規模改修することで建設費を抑え、その分賃料を低くする」

 「人口増加地域に立地し、幹線道路にも面しているため、予定している約60店舗のうち9割以上の店が決まった。近くにある『ゆめタウン光の森』と同じイズミグループの食品スーパー『ゆめマート』も入るため、イズミと連携してテナントが重複せず補完し合うような店舗構成を目指している」

 -JR熊本駅ビルなどの開業が相次ぐ中、オープンします。

 「競争はやむを得ないが、本当に商業のパイが広がるか心配だ。駅ビル開業後、熊本市の中心市街地との回遊性が高まるのかも危ぐしている。開発が相次げば、みんな敗者になるかもしれない」

 -カリーノは当初、2001年に経営破綻したスーパー、寿屋の民事再生手続きを担っていました。

 「寿屋から80店の土地・建物を買い取り、事業を始めた。それらを賃貸したり、新たな商業施設を開発したりして事業を拡張。寿屋下通店だった『カリーノ下通』に大型書店やオフィスを誘致して軌道に乗せるなどしてきた」

 -一連の再生手続きは終わりましたが、どのような経営姿勢で臨んでいますか。

 「丼勘定だった寿屋時代の反省から財務体質を強化。損益分岐点を下げるとともに、現金の流れや借入金の状況を明確にしてきた。ただコスト管理は厳しくするが、社員にはやりたいことをやってもらっている。ボトムアップ型の経営を徹底しており、例えば韓国系ファッション店の展開もわが社の若い世代の提案で始めた」

 -新たなビルを造るだけでなく、昭和初期に建設された旧三井住友銀行熊本支店も取得されています。
 「建物の景観を生かして、一帯のまちづくりにもつなげるのが狙いで、当面はイベントスペースとして活用する。歴史的な建造物がどういう形で生まれ変わるか大きな教材。いずれ手掛けたい歴史的建造物の再生ビジネスにもつながると考えている」

◇ばば・えいじ 寿屋代表取締役常務などを経て、03年にカリーノ社長就任。05年からはカリーノホールディングス社長も兼務。72歳。

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