豪雨流失の鉄橋、災害遺構に 八代市坂本町の住民組織 無償で一部譲り受け保存

熊本日日新聞 | 2022年01月16日 11:29

災害遺構として、ブルーシートを掛けて保存している球磨川第一橋梁のアーチの一部。白字で書かれた橋名が残る=八代市

 熊本県八代市坂本町の住民でつくる坂本住民自治協議会は、2020年7月の豪雨で流されたJR肥薩線の「球磨川第一橋梁[きょうりょう]」の一部をJR九州から無償で譲り受け、災害遺構としての保存を始めた。

 同橋梁は鎌瀬駅-瀬戸石駅間の球磨川に架かる鉄橋で長さ205メートル。明治期の1908年、米国の技術で建設された。赤茶色のアーチが特徴。経済産業省の近代化産業遺産に登録されている。球磨川の増水で左岸側の一部を除き流失した。

 昨年7月、JR九州が河川内の残骸を撤去しているのを見て、自治協が譲り受けを申し出た。保存するのは橋名が残るアーチや枕木、レールなど。町内の市有地にブルーシートを掛けて保管している。将来的にはモニュメントとして展示したい意向。

 自治協会長の谷口邦昭さん(79)は「SLが通る時はたくさんのカメラマンが集まり、坂本町のシンボルのようなもの。災害の教訓を伝える遺構として活用したい」と話している。(木村彰宏)

豪雨で流出する以前、SL人吉が走り抜ける球磨川第一橋梁=2020年6月(高見伸)

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