阿蘇復興 灯籠に祈り込め 東海大生ら450基作成

熊本日日新聞 | 2021年11月28日 18:24

約450基の灯籠に灯がともり、会場を幻想的な祈りの光で満たした「灯物語」=南阿蘇村

 2016年の熊本地震を機に結成された東海大の学生団体「阿蘇の灯[あかり]」が27日夕、かつて同大農学部の学生が暮らした南阿蘇村黒川地区で、紙灯籠に火をともす「灯物語」を開いた。

 学生と地区の住民との絆を守りながら、震災の教訓を後輩たちにつなげようと同団体が17年から実施し、5回目。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止した。OBや地区の子どもらが寄せたメッセージが書かれた紙を、竹ひごの骨組みに貼り合わせて三角すいの灯籠約450基を作成した。

 会場の旧長陽西部小グラウンドでは午後5時すぎ、全ての紙灯籠に灯がともると、夕日が沈む立野地区の大規模崩落斜面を背に、祈りの光が会場を満たした。

 地震から5年半以上がたち、現役学生は当時のことを知らない世代になった。団体代表で3年の中山魁仁さん(21)は「過去を振り返るだけでなく、参加した人それぞれの大切な人やふるさとに思いをはせる時間として、活動を残していきたい」と話した。

 学生アパートを経営していた垣ます子さん(73)は「交流を続けてくれることがうれしい。学生たちと触れ合うと寂しさが薄れ、気持ちが若返ります」と笑顔だった。(上杉勇太)

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