南阿蘇鉄道の豊肥線乗り入れ、熊本県に財政支援を要望 高森町と南阿蘇村

熊本日日新聞 | 2021年11月25日 20:20

記者会見で県に財政支援を求めたことを説明する草村大成高森町長(中央)=25日、県庁

 熊本地震で被災した第三セクター南阿蘇鉄道(立野─高森、17・7キロ)の全線復旧に合わせて計画する、JR豊肥線・肥後大津駅(大津町)までの乗り入れで、高森町と南阿蘇村は25日、約4億2千万円とされる整備費について県に財政支援を求めた。

 全線復旧は2023年夏の予定。同社はJR九州の協力を得て、10月に乗り入れに関する設計に着手している。

 乗り入れは、豊肥線の運行本数が多い肥後大津駅に接続すればアクセス向上が図れるとして、2町村が昨年10月、沿線自治体などでつくる南阿蘇鉄道再生協議会の会合で提案し、了承された。線路や信号などの整備費は当初、2町村が折半するとしていた。

 しかし、部分運行中の南阿蘇鉄道は新型コロナ禍の影響で鉄道事業の収入が落ち込み、21年3月期決算の経常損益は約5900万円の赤字。同社社長も務める高森町の草村大成町長は「赤字分を両町村で補塡[ほてん]している。安定的な経営を維持し、創造的復興のシンボルとなる乗り入れを実現するためには県の支援が必要だ」と理解を求めた。

 この日、県庁であった再生協議会の場で要望を受けた田嶋徹副知事は「前向きに検討し、年内に結論を出す」と応じた。(内田裕之)

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