「鬼神どん」神楽にぎやか 西原村の宮山神社 熊本地震で被災、再建後初の例大祭奉納

熊本日日新聞 | 2021年11月25日 07:12

再建された宮山神社の拝殿で奉納された奉納神楽で、子どもたちを脅かす鬼神どん(中央)=西原村

 熊本地震で被災した熊本県西原村宮山の宮山神社で23日、再建後初の例大祭があった。新しい拝殿で伝統の神楽がにぎやかに奉納され、境内での“ミニ縁日”には復興を支援してきたボランティアの学生らも駆け付けて盛り上げた。

 村指定文化財の同神社は1735年、布田地区から現在地に移り建立。熊本地震で拝殿が全壊し、本殿も大きく傾いたが、氏子らが寄付集めなどに奔走して今年5月に再建させた。

 地震後も仮設の舞台で神楽を奉納するなど、祭りを続けてきた氏子たち。この日は、境内に金魚すくいやくじ引きのコーナーを設け、イモ天や焼きそばも提供。フィールドワークを兼ね、地区を度々訪れた熊本学園大生も手伝った。

 神事後、宮山神楽保存会(小城保弘会長)の9人が神楽を奉納。終盤、鬼の面を着けた「鬼神[きじん]どん」が登場すると、泣きだす子どもも。神楽は江戸時代から続くとされ、鬼神[きじん]どんが持つほこで頭をたたかれると無病息災などのご御利益があると伝わる。見物した、いずれも山西小2年の秋吉千晴さん、奥野鈴さん、坂本絢郁さんは「怖かった」「どきどきしたけど面白かった」と興奮していた。

 宮総代の東田啓三さん(68)=布田=は「地震前と同じように、にぎやかな祭りができた。神社をよりどころに、伝統を残していきたい」と笑顔で話した。(中村美弥子)

宮山神社の例大祭で、地域住民と一緒に食事作りに励む熊本学園大生ら

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