球磨川流域治水、産学官で研究 熊本県立大や肥後銀行など22企業・団体

熊本日日新聞 | 2021年11月17日 21:04

共同研究のテーマの横断幕を掲げる蒲島郁夫知事(左から2人目)ら=17日、熊本市東区

 熊本県立大や県、肥後銀行などの22企業・団体は17日、「流域治水」を産学官共同で研究するグループをつくったと発表した。昨年7月の豪雨災害で甚大な被害を受けた球磨川流域で、持続可能な社会の実現につながる研究に取り組む。

 流域治水はダムなど従来のハード整備に加え、避難体制の強化などソフト対策も総動員する治水の考え方。プロジェクトリーダーは、県立大緑の流域治水研究室長の島谷幸宏特別教授(河川工学)が務める。発足は1日付。

 代表機関の県立大によると、共同研究は、国立研究開発法人科学技術振興機構の事業に採択された。機構が本年度から10年で最大約20億円を研究費として交付する。河川への雨水の流出や河川の氾濫流を制御する技術の開発、河川環境の再生、デジタル技術を活用した防災情報の発信、データ収集システムの構築などに取り組む。農林水産業や観光業など地域産業を振興するための拠点づくりや、住民参加型による球磨川支流の治水計画づくりなども予定している。

 県立大であった発表会には、流域自治体の首長や職員、住民ら約120人が出席。島谷特別教授は「国と県が策定を進める球磨川の河川整備計画に共同研究の成果を反映させることも視野に入れている」と語った。蒲島郁夫知事は「共同研究は創造的復興を推進する強力なエンジンになる」と話した。(隅川俊彦)

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