米国の南北戦争軍用品、熊本城で出土 西南戦争直後の土層から

熊本日日新聞 | 2021年10月20日 10:45

熊本城の発掘調査で出土したベルトバックル(熊本市提供)

 熊本市は19日までに、熊本地震で被災した熊本城の平左衛門丸での発掘調査で、西南戦争直後と推定される土層から米国の南北戦争(1861~65年)時に使われたベルトバックルなど3点が見つかったと明らかにした。西南戦争の頃は熊本城が明治政府の軍事拠点となっており、政府が米国から購入した武器に含まれていた軍用品とみられる。

 発掘調査は、宇土櫓[やぐら]の石垣復旧に向け、周辺の造成時期などを調べるために今年6~9月に実施した。出土したベルトバックルは、南北戦争で北軍が使用していたもので、さびているが「US」と刻印がある。「HAYTER&HOWELL PACKER」などと銘がある荷札とみられるメダル状の部品も見つかった。明治以降の造成で混じり込んだとみられる。

 本丸周辺では、西南戦争当時のものとみられる米S&W(スミス・アンド・ウエッソン)社製の拳銃も見つかっている。市熊本城調査研究センターは「南北戦争後に使われなくなった武器が多く輸入されているが、そうしたものと一緒に軍用品も日本に持ち込まれていたことがうかがえる珍しい発見だ」としている。(園田琢磨)

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