「ロックバランシング」知ってる? 熊本市の愛好家が生み出すアート

熊本日日新聞 | 2021年10月14日 06:27

いろいろな形の石を使って、「ロックバランシング」の作品を作る佐藤清貴さん=9日、嘉島町の浮島神社

 さまざまな形の石を絶妙なバランスで積み上げ、オブジェとして見せる「ロックバランシング」。まだ聞き慣れない言葉だが、アートとして人気を集め、世界中に愛好家がいる。熊本市東区の佐藤清貴さん(59)もその一人。写真共有アプリ「インスタグラム」で魅力を発信している。

 昨年夏に会社を退職後、偶然見た雑誌の紹介記事に衝撃を受けた。「なぜ接着剤もなしに石が立つんだ」。不思議な美しさに魅了され、毎日のように石積みに没頭した。初作品は、角張った石の上に、三角すい形の石の頂点部分を下向きにして立てたシンプルなもの。静止した瞬間、鳥肌が立ったという。

 安定した石を土台に選び、くぼみを接点にして、静止するポイントを指先で捉えるのがこつ。石は山や河原で集めてきたものを使う。作品は竜や鳥などをイメージし、主に同市の江津湖や嘉島町の浮島神社で制作。青空や雲、夕焼けなど背景にもこだわりながら写真に収め、「さとぴょん」の名前のインスタグラムで公開している。撮影後は、作品を崩して石を持ち帰る。

 これまでに約1800点を作ってきた佐藤さん。2月にあった国内コンテスト「石花展」では、審査に加わった海外著名アーティストの名を冠した賞を獲得した。「見てくれた人の『すごい』という反応がやりがい。ロックバランシングの面白さ、奥深さを伝えていきたい」と意気込む。(小野宏明)

絶妙なバランスを保つ佐藤清貴さんの作品。夕景の下江津湖にしっくりとなじむ=熊本市東区
ハート形の石が際立つ佐藤清貴さんの作品=嘉島町の浮島神社
カエルの親子をイメージしたという佐藤清貴さんの作品=嘉島町の浮島神社
形やくぼみを見極めながら、慎重に石を積み上げる佐藤清貴さん=8日、嘉島町の浮島神社

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