HIV検査・相談が激減 熊本市保健所「コロナ禍の影響」 早期発見できない懸念も

熊本日日新聞 | 2021年10月06日 09:00

 2020年に熊本市保健所で実施したHIV(エイズウイルス)検査数と相談数が過去20年で最も少なかったことが5日、明らかになった。同日の市エイズ総合対策推進会議で報告され、会長の松下修三熊本大ヒトレトロウイルス学共同研究センター教授は「コロナ禍での検査控えと検査体制の縮小が影響しており、早期発見できない状況にある」と警鐘を鳴らした。

 市感染症対策課によると、20年に市保健所で実施したHIV検査数は、前年比997件減の358件、相談数も1006件減の367件で、どちらも激減した。近年は検査数、相談数ともほぼ1千件台で推移しており、検査数が400件を下回ったのは1998年以来、相談数は91年以来。

 市保健所は、平日に開設していたエイズ検査相談窓口を、コロナ対策強化のために昨年から火~木曜日の午前中のみに縮小。今後は「コロナの感染状況を見ながら、検査枠を広げていきたい」(同課)という。

 同課によると、20年の県内で判明したエイズ患者は2人(前年4人)、HIV感染者5人(前年3人)で、昨年と同じ計7人。年齢別では29歳以下2人、30代2人、40歳以上3人だった。感染経路は男性間の性的接触が4人で最も多かった。(志賀茉里耶)

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