短期入院カクテル、熊本県内は31人 宿泊・自宅療養患者向け 重症化防止、病床確保に期待

熊本日日新聞 | 2021年09月18日 13:34

抗体カクテル療法に使われる薬剤を手にする熊本市の桜十字病院のスタッフ=同市南区

 熊本県が宿泊・自宅療養中の新型コロナウイルス感染者の重症化を防ぐために始めた、短期入院による「抗体カクテル療法」を受けた患者が16日現在、31人に上ることが分かった。県健康づくり推進課は「症状が軽快していると聞いている」としており、容体急変のリスク回避や病床確保にもつながると期待する。

 同療法は、ウイルスの感染を防ぐ2種類の中和抗体を組み合わせた点滴薬を使用する。県内でも20以上の医療機関で入院患者の治療に使われているが、県は今月から、入院待機や宿泊・自宅療養中の患者でも短期入院治療ができるようにした。「発症7日以内」「50歳以上」などリスクが高く、同療法に適応する患者が対象。

 受け入れ医療機関の一つ、桜十字病院(熊本市南区)では17日までに、軽症の男性患者4人(20~50歳代)の治療に当たった。点滴薬の投与で、病状の目安となる血中の酸素飽和度が改善するなどの効果があったという。

 県が想定していた入院日数は2泊3日程度だが、最長5泊6日の場合もあった。それでも「カクテル療法を行わない場合に比べ、入院期間は半分程度で済んだ。何よりも重症化を防ぐことが、病床の確保には重要」と同病院は話す。

 全国の自治体では宿泊療養施設でカクテル療法を実施しているところもあるが、県の仕組みでは短期入院後、看護師が常駐する宿泊療養施設に移る。木村敬副知事は「医療機関で治療を受け、宿泊施設で受け入れることで安心につながる」としている。(内海正樹)

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