熊本城の監物櫓と平櫓、復旧着々 報道陣に工事現場公開

熊本日日新聞 | 2021年09月10日 19:21

報道陣に公開された熊本城の監物櫓の復旧工事現場。石垣の積み直し作業が進んでいた=10日、熊本市中央区(石本智)

 熊本市は10日、熊本地震で被災した熊本城の監物櫓[けんもつやぐら](国重要文化財)と平[ひら]櫓(同)の石垣の復旧工事現場を報道陣に公開した。いずれも建物部分を含めて、監物櫓は2023年度に、平櫓は27年度の復旧完了を目指している。

 市熊本城総合事務所によると、二つの櫓とも建物は復旧に向けて既に解体。石垣の一部にも崩落や膨らみの被害があり、市が解体修理を進めている。

 監物台樹木園北側にある監物櫓は、石垣の約3%に当たる21・2平方メートル(石約200個)の解体修理が必要で、7~8月に石を取り外した。現在積み直しをしており、9月中に終えて建物の復旧工事に移る予定。

重機でつり上げられる監物櫓の石垣

 工事に伴う調査では、樹木園側の石垣の裏にモルタルが付着したレンガなどが詰められているのが見つかった。この部分の石垣は江戸時代の絵図にも描かれておらず、明治期以降に築造されたことが明らかになったという。

 県伝統工芸館そばにある平櫓は、石垣の高さが約19メートルで、約25%に当たる174平方メートル(石約730個)を解体修理する。9月下旬に石の取り外しに着手し、年内に解体を終える見込み。積み直しは23年度からの予定。

 熊本城には13棟の国重文があり全て被災。このうち7棟を解体・回収し、長塀のみが復旧している。(園田琢磨)

報道陣に公開された熊本城の平櫓の復旧工事現場。今月下旬、足場に覆われた石垣の解体工事に着手する

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