「人のため」走る楽しさ知る 宮崎さん(上天草市出身)伴走で支え

熊本日日新聞 | 2021年09月06日 18:21

女子マラソン(視覚障害T12)の10キロ付近を力走する西島美保子(左から2人目)と伴走者の宮崎勇将さん(左)=東京都内

 女子マラソン(視覚障害T12)に出場した日本選手団最年長、66歳の西島美保子(JBMA)を伴走者として支えたのは熊本県上天草市出身の宮崎勇将さん(25)=JR東日本、東京都=だ。前半の約20キロを担当して完走を後押しし、「無事にゴールできて良かった。自分の責任を果たすことができた」と胸をなで下ろした。

 宮崎さんは千原台高3年時に主力として全国高校駅伝に出場。強豪の日体大、JR東日本でも競技を続けた。

 今年1月に現役を引退。同時期にパラ陸上関係者から誘われ、伴走者の活動を始めた。合宿に参加し、さまざまな選手と組んで走るうちに、「自分の知らない陸上の世界があった。必要とされることがうれしい」と魅力を語る。

 6月から正式にペアを組む西島は前回のリオデジャネイロ大会で途中棄権し、「雪辱に燃えていた」と宮崎さん。本番では「気温が低く、走りやすい前半でハイペースにならないように」と1キロ4分40秒前後のペースを守り、ロープでつながるベテランに後半へ向けた体力温存を促した。

 西島は両脚をつりながらも、後半の伴走者と共に8位でフィニッシュ。競技場で出迎えた宮崎さんも目に涙を浮かべ、喜びを分かち合った。黒子に徹した大舞台を振り返り、「元気をもらった。人のために走ることの楽しさも教わった」と感謝した。(萩原亮平)

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