妊婦「ひとごとじゃない」 千葉のコロナ感染者、早産で新生児死亡 熊本県「優先の病床確保」

熊本日日新聞 | 2021年08月21日 13:51

 千葉県柏市で新型コロナウイルスに感染した妊婦の搬送先が見つからず、早産した赤ちゃんが死亡する事案が発生した。熊本県内でも妊婦の感染例が出てきており、心配する声が上がる。県は「妊婦優先の病床を確保するなど、しっかりした受け入れ体制をとっている」とする一方、妊婦のワクチンの接種を呼び掛けている。

 菊陽町に住む妊娠29週の女性(34)は「柏市の事案はひとごとじゃない。怖い」と不安を募らせる。外出を極力控え、ワクチン接種も考えているが「妊婦に接種する医療機関が近くに少なく、県民広域接種センターも予約でいっぱい。妊娠中に2回接種は済ませられないだろう」と話す。

 県によると、陽性が判明した女性には保健所が必ず妊娠の有無を確認。妊婦で妊娠37週以降や下腹部痛などがある場合、県内に8施設ある分娩可能な感染症指定医療機関に入院させる。それ以外は、医師が一般の陽性患者と同様、入院の必要性を判断する。

 熊本市の新型コロナウイルス感染症対策課によると、市内の感染症指定医療機関に感染した妊婦が搬送された事例が数件ある。県医師会の福田稠会長は「千葉のケースは残念だが、熊本は病院同士の連携が取れているので心配は要らないと考える」と説明する。

 県によると、県内の妊婦のワクチン接種率は不明だが、妊婦が多いと考えられる20代と30代で2回の接種を終えた人は1割に満たない。30歳以上や妊娠25週以上の場合は重症化リスクが高くなるため、福田会長は「妊婦は感染した場合使える薬も限られるので、接種のメリットは大きい」と話している。(清島理紗、内海正樹、平澤碧惟、潮崎知博)

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