スケボー熱、熊本県内も「鬼やば」 五輪メダルラッシュで注目 練習場確保、騒音など課題も

熊本日日新聞 | 2021年08月01日 08:20

 東京五輪の新競技スケートボードのメダルラッシュで、熊本県内でもにわかにスケボー熱が高まっている。関係者はスポーツとしての認知度向上を喜ぶ一方、練習場所が少ないという課題も。今冬には熊本市内に新たな施設ができる予定で、競技人口の増加に期待が寄せられている。

 スケートボードでは西矢椛(13)と堀米雄斗(22)が金メダル、中山楓奈(16)が銅メダルを獲得。「鬼やばいっす」「ゴン攻めしてて」など、プロスケートボーダー瀬尻稜さん(24)の解説も話題を呼んだ。

スケートボードの専門店「オーリー」の奥脇賢二店長。日本勢の五輪優勝後、問い合わせが相次いでいるという=28日、熊本市中央区

 メダルラッシュを受けて、スケボー専門店「オーリー」(熊本市中央区新市街)には、最近発足したばかりの大学サークルが用具をそろえに来店するなど客足が増加。「サディス」(菊陽町光の森)も、小学校低学年から20代前半を中心に、問い合わせが増えているという。

 サディスの池田政隆店長(35)は「新型コロナウイルス禍で、1人でもできるスポーツとして注目されていたところ。五輪優勝で拍車がかかった」と声を弾ませる。

 スケボーパークがあるアウトドア施設「ウキウキパーク」(宇城市松橋町)では2年ほど前から、小中学生の利用が増加。田中右京店長(27)は「やったことがない人も、年齢に関係なく始められる気軽さがある」とその魅力を語る。

 同パークで練習を続ける竜北西部小(氷川町)4年の松本雪聖[いぶき]さんは、来年1月開催の全国大会出場が決まっている実力者。松本さんは「13歳で優勝した西矢選手のように、私も五輪で金メダルを取りたい」と目を輝かせる。

「ウキウキパーク」で、スケートボードの練習をする松本雪聖さん。来年の全国大会に出場する実力者で、熊本から五輪を狙う=28日、宇城市

 一方、スケボーパークは県内に4カ所しかなく、練習場所の確保が課題となっている。公園などでは騒音などが問題となりがちで、愛好者は周囲に迷惑をかけずに楽しめる施設の整備を求めている。

 オーリーの奥脇賢二店長(44)は、熊本市に対してスケボーができる公共施設の整備を求め、2015年に署名活動を開始。約8千人の署名を集めたが、16年の熊本地震で白紙になった経緯がある。17年には県協会を立ち上げ、要望活動を続ける。

 そんな中、今年12月には同協会などの協賛で、熊本市内で初のスケボー練習場がある「ストリートスポーツスタジオ熊本」(東区御領)がオープン予定。8日にはスタジオを立ち上げる会社が運営するスポーツクラブで、スケボーなど3競技を体験できるイベントが開かれる。

 奥脇さんは「スケボーは不良の遊びというイメージが強かったが、五輪でイメージが変わりつつある。無料で誰でもできる施設が整備され、交流の場になれば」と期待する。(鬼束実里)

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