「これ以上増えないで」 熊本県内、過去最多111人感染 新型コロナ

熊本日日新聞 | 2021年05月09日 08:00

県の営業時間短縮要請により、飲食店の閉店時間が迫る西銀座通り。手前は下通アーケード=8日午後8時35分ごろ、熊本市中央区(高見伸)

  「これ以上、増えないで」-。熊本県内で1日当たり過去最多となる111人の新型コロナウイルス感染者が確認された8日、熊本市中央区の繁華街では感染の広がりを懸念する声が相次いだ。この日は県独自の「熊本蔓延[まんえん]防止宣言」が出て初めての土曜日となったが、効果を疑問視する声も聞かれた。

 マスク姿の買い物客らが行き交う下通アーケード街。日用品を扱う三国屋本店の長田健造店長(43)は「人出は1週間前より減ったが、緊急事態宣言が出ていた1年前と比べると圧倒的に多い。特に若者が増えている印象」という。県や政府の対策について「強制力がなければ、あってないようなもの。ワクチンの普及を待つしかない」との受け止めだ。

 同日の熊本市発表の新規感染者は82人で、急増ぶりが際立つ。中央区新町の自営業、福山里美さん(77)は「感染が怖いので、街中に出る時は誰とも接さないようにしている」と、足早にアーケードを離れた。バイト帰りという西区春日の男子予備校生(19)は、「みんな気が緩んでいるのかもしれない」と話していた。

 中央区花畑町でラウンジを経営する県社交飲食業生活衛生同業組合の中島ヒロ子理事長も「これほど増えるとは」と、戸惑いを隠さない。熊本独自の宣言を受け、12日までだった店の休業を31日まで延ばすことを決めた。「休業する店も営業を続ける店もあるだろう。それぞれ生きるのに必死だ」とつぶやいた。(臼杵大介、清水咲彩)

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