熊本・菊陽にスケボー五輪金メダリスト アーバンスポーツフェス開幕 26年開業の施設名は「くまモンアーバンスポーツパーク」

スケートボードやブレイキン(ブレイクダンス)などアーバン(都市型)スポーツが楽しめるイベント「KUMAMOTO URBAN SPORTS FES(クマモト アーバン スポーツ フェス) 2025」が22日、菊陽町総合体育館で始まった。23日まで。

町は体育館北側にアーバンスポーツ施設を整備中。フェスは2026年4月の施設開業に向けて機運を高めようと熊本県が開いた。木村敬知事は「アーバンスポーツとともに、もっと素晴らしい熊本と楽しい未来をつくっていこう」とあいさつした。
開会式にはスケートボード女子でロサンゼルス五輪を目指す松本雪聖[いぶき]選手(氷川町、竜北中1年)や吉本孝寿町長らが登壇。施設名が「くまモンアーバンスポーツパーク」と発表され、松本選手は「施設が完成したら友達と遊びに来たい」と開業を待ちわびた。
パリ五輪スケートボード女子金メダリストの吉沢恋[ここ]選手も来場。トークショーや写真撮影などでファンと交流した。
スケートボード大会「くまモンカップ」には3クラスに約70人が参加。23日には準々決勝から決勝までがあり、予選を通過した23人と吉沢、松本両選手ら招待選手4人が技を競う。
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会場では障害物を飛び越えるパルクールや、2本のロープを使うダブルダッチの体験会も開催。パルクールを初体験した託麻北小6年の田中優羽[ゆのは]さんは「片手をついて飛び越える技に挑戦した。またやってみたい」と笑顔で話した。(草野太一、林田賢一郎)

◆2028年ロス五輪「大きな目標」 パリ金の吉沢選手
パリ五輪スケートボード女子金メダリストの吉沢恋選手がトークショーに登壇。2028年のロサンゼルス五輪を「大きな目標」とし、菊陽町に来年開業する「くまモンアーバンスポーツパーク」について「アーバンスポーツが日本中に広まり身近になる」と期待を込めた。
国内の競技レベルの高さを「世界より日本で1位になる方が難しい」と表現。パリ五輪出場は「奇跡みたいなこと。本番は全く緊張しなかった。(日本代表に)決まった時の方が緊張した」と振り返った。
熊本訪問は初めて。「飛行機を降りて(土産店などで)くまモンしか見ていない。(本物とも)写真を撮った」と笑顔を見せた。
6月にはイタリアでの国際大会を控える。世界から追われる立場の15歳は「今一番注目してもらっている。スケボーの魅力を伝えたい」と気負いなく語った。

◆松本選手、オープンクラスで世界レベル披露
スケードボードの「くまモンカップ」には、男女ともに出場可能なオープンクラスの予選に松本雪聖選手が登場。世界レベルのトリックを披露し、会場をどよめかせた。
招待選手として23日の女子クラス準々決勝から出場予定だったが、「女子、男子関係なく対決したい」と、オープンクラスにも参加を志願。高難度の得意技「キックフリップ・バックサイドリップスライド」を繊細かつスピード感ある滑りで決め、格の違いを見せつけた。
目標のロサンゼルス五輪出場に向け「新しい技を増やすよう努力したい」。23日は予選を首位通過したオープンクラスに加え、女子クラスでパリ五輪金メダリスト吉沢恋[ここ]選手とぶつかる。「楽しみ。ライバルとして友達として、滑っていければいい」

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熊本市出身。早回しの歌に乗せた形態模写やデフォルメの効いた顔まねでデビューして45年。声帯模写も身に付けてコンサートや座長公演、ドラマなど活躍の場は限りなく、「五木ロボ」といった唯一無二の芸を世に送り続ける“ものまね界のレジェンド”です。その芸の奥義と半生を「ものまね道」と題して語ります。