古代エジプト王の墓、南部で発見 「トトメス2世」、3500年前

【カイロ共同】エジプト観光・考古省は18日、南部ルクソールで古代エジプト第18王朝のファラオ(王)、トトメス2世の約3500年前の墓が見つかったと発表した。近年で最も重要な考古学的発見の一つだとしている。
トトメス2世は30歳前後で死亡したとされ、治世に不明点が多い。
発見場所はファラオの墓が集中するナイル川西岸の「王家の谷」。2022年に墓の入り口が見つかり、エジプトと英国の調査チームが発掘を進めていた。当初は王妃の墓と推定されていたが、トトメス2世について「亡き王」と記した器の破片などが出土したことから判断した。