【熊本城マラソン】義足ランナー12人「明るく堂々と」 熊本拠点のクラブ、コースを下見 城下町ファンランに参加

熊本日日新聞 2025年2月15日 20:02
城下町ファンランに挑戦する「ファイヤーブレーズ」のメンバーら=15日、熊本市中央区の花畑広場
城下町ファンランに挑戦する「ファイヤーブレーズ」のメンバーら=15日、熊本市中央区の花畑広場

 病気やけがで脚を切断し、義足を使う人たちのスポーツクラブ「ファイヤーブレーズ」のメンバー12人が、16日の熊本城マラソン城下町ファンラン(3・5キロ)に挑戦する。「堂々と軽快に走りたい」と意気込む。

 熊本を拠点に九州各県の義足ユーザーが集う同クラブは、スポーツを通じて交流を深めてきた。昨年の熊本城マラソンでは、メンバーの一人で、両脚の膝下とほぼ全ての指を切断した横田久世さん(47)=同市南区=がフルマラソンを完走した。

城下町ファンランのコースを下見する「ファイヤーブレーズ」のメンバーら=15日、熊本市中央区
城下町ファンランのコースを下見する「ファイヤーブレーズ」のメンバーら=15日、熊本市中央区

 クラブ代表で熊本総合医療リハビリテーション学院(同市東区)の義肢装具学科主任講師、笹川友彦さん(54)は、「横田さんの完走に刺激を受け、後に続けとばかりに張り切っている」と話す。当日はクラブに協力する義肢装具士らも義足の調整などのサポートを担う。

 大会前日の15日、受け付けを済ませたメンバーは、つまづきそうな段差がないか、雨で滑りそうな路面はないかなど確認しながら、コースを下見した。感染症がきっかけで四肢末端が壊死する「電撃性紫斑病」で両脚と両手の指を切断した久多良木隆幸さん(48)=大分市=は「同じ境遇の仲間と走るのは貴重な体験。一歩一歩着実に、楽しく肥後路を走りたい」と笑顔を見せた。

 「義足ユーザーへのかわいそうといったネガティブなイメージを変えたい」と願う笹川さん。「義足を知っていても、多くの人は目にする機会が少ない。困難があっても、明るく堂々と走る姿を応援してほしい」と話す。(小野宏明)

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