ドンと走れ! 大太鼓でエール 熊本城マラソンで「上護藤保存会」と必由館高生が協力 今年も迫力演奏披露へ

熊本日日新聞 2025年2月12日 19:50
熊本城マラソンで必由館高生が使う「上護藤雨乞い大太鼓」と保存会長の永田浩一さん(右から2人目)ら=7日、熊本市南区
熊本城マラソンで必由館高生が使う「上護藤雨乞い大太鼓」と保存会長の永田浩一さん(右から2人目)ら=7日、熊本市南区

 16日に熊本市で開かれる「熊本城マラソン」で、南区護藤町の「上護藤雨乞い大太鼓保存会」と、必由館高和太鼓部が協力して沿道を盛り上げる。200年以上の歴史を誇る大太鼓は近年、演奏者が不足。高校生の力を借りて恒例の応援を続け、演奏者の確保にもつなげる考えだ。

 保存会によると、江戸時代の護藤町を含む地域の雨乞い行事を描いた絵巻に大太鼓が描かれているという。大太鼓は1本のケヤキをくりぬいて作られており、直径124センチ、胴の長さ188センチ、胴回り5メートル。公民館の倉庫に長年保管されて使われていなかったが、2001年の修復をきっかけに保存会が発足し、演奏を再開した。

 熊本城マラソンでは12年の初回大会から、護藤町の金栗記念熊日30キロロードレースとフルマラソンの分岐点付近でランナーを励まし続けてきた。しかし、演奏の主力を担う子どもが年々減少。子どもの会員がいなくなった昨年、初めて必由館高和太鼓部の力を借りた。

 今年は和太鼓部から、昨年の2倍近い20人前後の応援を受ける。保存会が保有する大太鼓や中型の太鼓だけでなく、必由館高の太鼓も使って迫力ある演奏を披露する。

 飽田南校区第1町内自治会の田上義秋会長(74)は「必由館高の生徒と一緒に、ランナーを力強く励ましたい」。保存会長の永田浩一さん(59)は「太鼓の魅力を子どもたちに感じてもらい、活動を活発にしたい」と意気込む。(九重陽平)

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