ドンと走れ! 大太鼓でエール 熊本城マラソンで「上護藤保存会」と必由館高生が協力 今年も迫力演奏披露へ
![熊本城マラソンで必由館高生が使う「上護藤雨乞い大太鼓」と保存会長の永田浩一さん(右から2人目)ら=7日、熊本市南区](/sites/default/files/styles/crop_default/public/2025-02/IP250212TAN000016000_01.jpg?itok=HMR_J6R1)
16日に熊本市で開かれる「熊本城マラソン」で、南区護藤町の「上護藤雨乞い大太鼓保存会」と、必由館高和太鼓部が協力して沿道を盛り上げる。200年以上の歴史を誇る大太鼓は近年、演奏者が不足。高校生の力を借りて恒例の応援を続け、演奏者の確保にもつなげる考えだ。
保存会によると、江戸時代の護藤町を含む地域の雨乞い行事を描いた絵巻に大太鼓が描かれているという。大太鼓は1本のケヤキをくりぬいて作られており、直径124センチ、胴の長さ188センチ、胴回り5メートル。公民館の倉庫に長年保管されて使われていなかったが、2001年の修復をきっかけに保存会が発足し、演奏を再開した。
熊本城マラソンでは12年の初回大会から、護藤町の金栗記念熊日30キロロードレースとフルマラソンの分岐点付近でランナーを励まし続けてきた。しかし、演奏の主力を担う子どもが年々減少。子どもの会員がいなくなった昨年、初めて必由館高和太鼓部の力を借りた。
今年は和太鼓部から、昨年の2倍近い20人前後の応援を受ける。保存会が保有する大太鼓や中型の太鼓だけでなく、必由館高の太鼓も使って迫力ある演奏を披露する。
飽田南校区第1町内自治会の田上義秋会長(74)は「必由館高の生徒と一緒に、ランナーを力強く励ましたい」。保存会長の永田浩一さん(59)は「太鼓の魅力を子どもたちに感じてもらい、活動を活発にしたい」と意気込む。(九重陽平)
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツTHEMES
熊本城マラソン-
【私と熊本城マラソン⑪】高齢者のリハビリ頑張る姿に感銘 理学療法士と大学院生の「二足のわらじ」で走る中村隼人さん=熊本市西区
熊本日日新聞 -
【私と熊本城マラソン⑪】高齢者のリハビリ頑張る姿に感銘 理学療法士と大学院生の「二足のわらじ」で走る中村隼人さん=熊本市西区
熊本日日新聞 -
【私と熊本城マラソン⑩】義足で胸張りゴールを 義肢装具士の藤原勇さん=熊本市東区
熊本日日新聞 -
熊本城マラソン、お得な特典パスポート配信 ライン友だち追加、中心繁華街での飲食、買い物に
熊本日日新聞 -
【私と熊本城マラソン⑨】長女待つゴールへ全力で 自動車学校職員の杉浦精さん=八代市
熊本日日新聞 -
熊日30キロロードレース、中村海斗(青学大)が欠場
熊本日日新聞 -
【私と熊本城マラソン⑧】「今度は先生が頑張る番」 りんどうケ丘小教諭の藤山翔正さん=南小国町
熊本日日新聞 -
【私と熊本城マラソン⑦】走りで娘を励ましたい 山都町役場職員の古田賢史さん=嘉島町
熊本日日新聞 -
シフォンケーキで元気チャージ 熊本農高生が考案 熊本城マラソンでランナーに提供へ
熊本日日新聞 -
【私と熊本城マラソン⑥】走りも人生も「支え合って」 夫妻で城下町ファンランを走る田上貴之さん、みどりさん=熊本市東区
熊本日日新聞
STORY
連載・企画-
移動の足を考える
熊本都市圏の住民の間には、慢性化している交通渋滞への不満が強くあります。台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出などでこの状況に拍車が掛かるとみられる中、「渋滞都市」から抜け出す取り組みが急務。その切り札とみられるのが公共交通機関の活性化です。連載企画「移動の足を考える」では、それぞれの交通機関の現状を紹介し、あるべき姿を模索します。
-
学んで得する!お金の話「まね得」
お金に関する知識が生活防衛やより良い生活につながる時代。税金や年金、投資に新NISA、相続や保険などお金に関わる正しい知識を、しっかりした家計管理で安心して生活したい記者と一緒に、楽しく学びましょう。
※この連載企画の更新は終了しました。1年間のご愛読、ありがとうございました。エフエム熊本のラジオ版「聴いて得する!お金の話『まね得』」は、引き続き放送中です。