韓国前閣僚、断水指示を否定 「権限なし」尹氏弾劾審判で
![11日、証人出廷するため韓国憲法裁を訪れた李祥敏前行政安全相(右)=ソウル(共同)](/sites/default/files/images/newspack/2025-02PN2025021101000798.-.-.CI0003.jpg)
【ソウル共同】韓国の李祥敏前行政安全相は11日、「非常戒厳」を宣言した尹錫悦大統領の罷免の是非を巡る憲法裁判所の弾劾審判に証人出廷し、尹氏の要請を受けて一部メディアへの水や電気の供給遮断を消防当局に指示したとの疑惑を否定した。消防庁長官に対して「指示する権限はない」と主張した。
李氏は、戒厳令の際に尹氏の執務室で「断電、断水」などと書かれた紙を見たが、指示は受けていないと述べた。実際に供給が遮断されることを懸念し、消防庁長官に電話で「国民の安全を最優先に」対処するよう求めたとも証言した。
検察は、「消防庁を通じて断電、断水しろ」などと書かれた文書を示したと指摘した。