三幸製菓火災3年で慰霊式、新潟 社長「安全を全てに優先する」

共同通信 2025年2月10日 10:40
 工場火災の慰霊式で、手を合わせる三幸製菓の山下仁社長=10日午前、新潟県村上市
 工場火災の慰霊式で、手を合わせる三幸製菓の山下仁社長=10日午前、新潟県村上市

 米菓大手三幸製菓(新潟市)の新潟県村上市にある荒川工場で6人が死亡した火災から3年となるのを前に、同社は10日、慰霊式を開いた。山下仁社長(67)や製造部門の責任者らが、焼けた建物の跡地に設置した慰霊碑に手を合わせ献花した。昨年は出席した遺族の姿は今年はなかった。

 山下社長は終了後、報道陣に「あのような悲惨な事故を起こしてはならない。安全を全てに優先する取り組みを継続していきたい」と話した。同社は、この1年で避難訓練を計9回実施した他、工場設備も一部取り換え、安全性を高めたと説明している。

 火災は2022年2月11日深夜に発生。せんべいなどを製造する「F棟」と呼ばれる建物約8800平方メートルを全焼し、20代男性社員2人と60~70代の女性アルバイト従業員4人が死亡、他にも1人が負傷した。

 県警は24年2月、安全管理を怠ったなどとして、業務上過失致死傷の疑いでCEOだった佐藤元保氏(54)ら当時の幹部4人を書類送検した。佐藤氏は24年3月で退任し、同年4月に山下氏が社長に就いた。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「社会」記事一覧