兵庫知事買収疑惑、関係先を捜索 捜査当局、公選法違反疑い
![兵庫県知事選PR会社問題の経過](/sites/default/files/images/newspack/2025-02PN2025020701000837.-.-.CI0003.jpg)
![公選法違反容疑でPR会社側の関係先などが家宅捜索を受け、兵庫県庁で記者対応した斎藤元彦知事=7日午後1時20分](/sites/default/files/images/newspack/2025-02PN2025020701000992.-.-.CI0003.jpg)
昨年11月の兵庫県知事選で、再選された斎藤元彦知事がPR会社に金銭を支払ったのは買収、被買収に当たるとして刑事告発された問題で、兵庫県警は7日、公選法違反容疑でPR会社側の関係先などを家宅捜索した。捜査関係者への取材で分かった。支払いが選挙運動への対価に当たるかどうかを中心に捜査を進め、違法性の有無を慎重に判断するとみられる。
斎藤氏は7日、報道陣の取材に「公選法に違反することはしていないとの認識に変わりない」と述べ、要請があれば捜査に協力する考えを示した。
PR会社は兵庫県西宮市の「merchu(メルチュ)」。女性経営者が斎藤氏陣営の広報全般を担ったとする記事をインターネット上に公開していた。公選法は有権者や運動員に対し、金銭や物品のほか、財産上の利益、職務を供与することを禁じている。
神戸学院大の上脇博之教授らが昨年12月、公選法違反容疑で斎藤氏と女性経営者を兵庫県警と神戸地検に告発した。告発状によると、メルチュは斎藤氏から戦略的広報業務を受託し、ネットによる選挙運動を含む広報の企画・立案を実行。