首相、先端技術で日米連携提起へ トランプ氏との会談、来日も要請
石破茂首相は、米ワシントンで7日に予定するトランプ大統領との会談で、半導体や人工知能(AI)といった先端技術分野での日米連携推進を提起する方向で調整に入った。中国が武力統一の可能性を排除しない台湾を巡り、平和と安定の重要性を確認。トランプ氏に対し年内の来日を要請する意向だ。岩屋毅外相も首脳会談に同席する。複数の日本政府関係者が3日、明らかにした。
首相は会談で液化天然ガス(LNG)輸入拡大も提案する意向。安全保障に加え、経済や先端技術など幅広い分野で協力を進め、2国間関係を深化させたい考えだ。
首相は3日の衆院予算委員会で、半導体分野での日米協力の重要性について認識を一致させたいと表明。その後、官邸でソフトバンクグループの孫正義会長兼社長らと面会し、日米首脳会談に関し「日米がAI分野でさらに協力を深め、世界がより豊かで安全になるよう努める」と述べた。
首相はトランプ氏との会談で、台湾情勢を巡り、一方的な力による現状変更の試みに反対し「法の支配」に基づく国際秩序の重要性を強調する構えだ。