衝突ヘリ「制限高度超過」 トランプ氏が問題視
【ワシントン共同】米首都ワシントン近郊の空港付近で小型旅客機と陸軍ヘリコプターが衝突した事故で、トランプ大統領は1月31日「ヘリはかなり高く飛んでいた。200フィート(約61メートル)の制限高度をはるかに超えていた」と自身の交流サイト(SNS)に投稿した。事故状況を「理解するのは難しくない」と指摘し、ヘリの航路に問題があったと改めて強調した。
運輸安全委員会(NTSB)による事故原因の調査が進む前に、大統領が見立てを公表する異例の展開になっている。
旅客機の乗客乗員64人と陸軍ヘリ「ブラックホーク」の3人の計67人の生存が絶望視されている。地元消防幹部は31日の記者会見で41人の遺体を収容し、うち28人の身元を確認したと発表した。
ニューヨーク・タイムズ紙電子版もヘリが承認を受けた飛行経路を逸脱していたと報道。NTSBは31日、ポトマック川に墜落したヘリのフライトレコーダー(飛行記録装置)を回収した。解析を進めるとともに、ヘリの操縦士が暗視ゴーグルを装着していたかどうかも調べる。