春闘、労使賃上げに向け「共闘」 5%焦点、経団連フォーラム

共同通信 2025年1月31日 11:05
 東京都内で開かれた「労使フォーラム」。中央は経団連の十倉雅和会長=31日午前
 東京都内で開かれた「労使フォーラム」。中央は経団連の十倉雅和会長=31日午前

 経団連は31日、主要企業の労使が議論を交わす「労使フォーラム」を東京都内で開き、共闘での持続的賃上げ実現へ気勢を上げた。労使ともに賃上げの「定着」を掲げ、大企業は前年並みとなる5%超を達成できるかどうかが焦点だ。経団連の十倉雅和会長は「成長と分配の好循環実現に向けた非常に重要な局面だ」と強調した。賃上げの勢いが、中小企業や非正規社員に波及して格差の是正につながるかどうかも注目される。

 フォーラムで、十倉氏は経営側の春闘方針を説明し、賃上げは「人件費の増加ではなく、事業の発展と継続に不可欠な人への投資だ」と訴えた。

 連合は全体で5%以上、中小労組には大手との格差是正に向け6%以上の賃上げを求めている。

 経団連は、物価高が家計を圧迫している状況を踏まえ「ベースアップ(ベア)を念頭に置いた検討を望む」と会員企業に要請。大企業の経営者からは高水準の賃上げを実施すると前向きな発信が相次いでいる。

 労使の協調路線が際立つ形となっているが、中小労組の賃上げ方針を巡っては、意見が対立している。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「経済」記事一覧