フジテレビ広告収入233億円減 親会社の純利益、4分の1に悪化
フジ・メディア・ホールディングス(HD)は30日、2025年3月期連結決算の業績予想を下方修正し、子会社フジテレビの広告収入が従来見通しから233億円減少すると発表した。フジ・メディアHDの純利益は従来の290億円から98億円に引き下げた。前年同期比で約4分の1の水準に悪化する。元タレント中居正広さんと女性とのトラブルを巡るフジテレビの問題を受けて、企業によるテレビCMの差し替えが相次いだことが響いた。
25年4月以降の広告枠についてもスポンサーとの交渉が止まっており、影響は長期化する恐れがある。フジテレビの清水賢治社長は取締役会終了後に取材に応じ、広告収入について「大きな単位で減り、極めて深刻に受け止めている。できるだけ情報を開示し、市場の不安に対しての説明責任を果たしていきたい」と話した。
フジ・メディアHDの25年3月期の売上高は他の要因も含めて、従来予想の5983億円から5482億円に引き下げた。