試験監督者、トイレ個室まで同行 大阪公立大、受験生の不正防止で
大阪公立大は29日までに、大学入学共通テストで試験中に腹痛を訴えた男子受験生が多目的トイレに入った際、男性監督者が不正防止を理由に個室内まで立ち入っていたと発表した。入試課の担当者は「不適切な対応だった。受験生に不安や不愉快な思いをさせて申し訳なかった」として謝罪した。
大学によると、監督者は大学の教員。18日に堺市中区の中百舌鳥キャンパスで実施された試験中、受験生が利用したトイレの個室内に一緒に入った。受験生は監督者がいる中で用を足したという。
24日に受験生の保護者から大学に問い合わせがあり発覚。監督者は聞き取りに「不正防止の意図でとどまった」と説明している。