外務副大臣「結論まだ」 核禁止条約会議の参加巡り
広島県の湯崎英彦、長崎県の大石賢吾両知事は28日、外務省で宮路拓馬副大臣と面会し、3月に米ニューヨークで開かれる核兵器禁止条約第3回締約国会議にオブザーバー参加するよう要請した。条約への署名と批准も求めた。両知事は面会後、宮路氏から「結論は出ておらず、まだ検討中だ」との説明があったと記者団に紹介した。
政府は会議へのオブザーバー参加を今回も見送る方向で調整している。宮路氏は「核兵器のない世界の実現に向け、歩んでいきたい。思いは一緒だ」とも述べた。
今年は、広島、長崎への原爆投下と戦後80年の節目に当たる。オブザーバー参加は被団協のほか、広島、長崎両市長も石破茂首相と面会し、要請した。