国産の航空機用再生燃料を初供給 コスモ、日航と全日空に
コスモエネルギーホールディングスは27日、国内で初めて大規模生産する航空機用再生燃料(SAF)を、2025年度から日本航空と全日本空輸に供給を始めると発表した。販売量など条件面は調整中。国内の航空会社はこれまでSAFを海外から調達してきたが、サプライチェーンを国内で整備する。
コスモ石油の堺製油所の生産施設は24年12月に完成し近く試運転する。飲食店などから回収した廃食油で年3万キロリットルを生産する計画。SAF全量をジェット燃料に30%混ぜた場合、羽田―ロンドンを700回飛行できるという。
SAFは廃食油などを原料とするバイオ燃料の一種。二酸化炭素(CO2)の排出量が少ない。